モンドその他の記録
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夜が更けていく。
冷たい夜気に混じって微かに匂う、白色と薄い色で出来た天使は、窓の外の月が小さくなっていくのを見つめ、そうしてすぐに思い至る。
あぁ、悪魔が帰ってきた。
黒色と暗い色で出来たあの悪意と欲望の象徴
「忌まわしいね、天使ってヤツは、悪魔より狡猾で冷酷だ」
「…もう夜も遅いってのに…無礼なヤツだな」
「無礼、獣に名を閉じ込めておくことは、無礼じゃないとでも言うのか クケケッさすが痴天使」
「さぁ…何の事…言ってんのかな」
「キキッ! しらばっくれるがいい、呪われた神の子」
「ともかく、オレは身体を得た!あんたに一番に知らせたかった」
「オレは…逢いたくもなかったな…低級悪魔」
「ケッケッ あんたと同じ階級だぜ! ケッケッ あんたと同じモンで出来てんだぜ オレも神の子、呪われた神の子!」
(天使が悪魔の眉間目がけて発砲した銃弾を間一髪で交わす)
「グギャアアア!殺されるゥゥゥ!」
(夜の闇の中に飛んで逃げていく)
「うるさいな…だから閉じ込めて…やったのに」
闇をつんざく金切り声を聞きながら、頭痛の種が帰ってきたことを嘆いて、溜息を吐いた。
天使と悪魔は、同じ時刻に産まれ、それから不思議な運命を共にした、旧知の仲ではあったが、
互いを互いとして知る前から、彼らは互いに憎み、そして慕い寄った。
冷たい夜気に混じって微かに匂う、白色と薄い色で出来た天使は、窓の外の月が小さくなっていくのを見つめ、そうしてすぐに思い至る。
あぁ、悪魔が帰ってきた。
黒色と暗い色で出来たあの悪意と欲望の象徴
「忌まわしいね、天使ってヤツは、悪魔より狡猾で冷酷だ」
「…もう夜も遅いってのに…無礼なヤツだな」
「無礼、獣に名を閉じ込めておくことは、無礼じゃないとでも言うのか クケケッさすが痴天使」
「さぁ…何の事…言ってんのかな」
「キキッ! しらばっくれるがいい、呪われた神の子」
「ともかく、オレは身体を得た!あんたに一番に知らせたかった」
「オレは…逢いたくもなかったな…低級悪魔」
「ケッケッ あんたと同じ階級だぜ! ケッケッ あんたと同じモンで出来てんだぜ オレも神の子、呪われた神の子!」
(天使が悪魔の眉間目がけて発砲した銃弾を間一髪で交わす)
「グギャアアア!殺されるゥゥゥ!」
(夜の闇の中に飛んで逃げていく)
「うるさいな…だから閉じ込めて…やったのに」
闇をつんざく金切り声を聞きながら、頭痛の種が帰ってきたことを嘆いて、溜息を吐いた。
天使と悪魔は、同じ時刻に産まれ、それから不思議な運命を共にした、旧知の仲ではあったが、
互いを互いとして知る前から、彼らは互いに憎み、そして慕い寄った。
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